「動物園、最後にゆっくり歩いたのはいつだっけ・・・?」日々頑張っている大人の皆さんがリラックスやリフレッシュできる場所として、動物園をぜひ活用してもらいたく、井の頭自然文化園にて、Social Cinema LABOとMOLTONの共同開催による大人向けイベント「新しい動物園の過ごし方 ~大人の遠足/井の頭自然文化園で緩やかな時間を~」を実施しました。前半は園内にある茶室で、トークを行いました。トークテーマは「動物の子育てと社会性」。ハーブティーを飲みながら、まずヒトの子育てについて盛り上がります。ワークシートを使いながら、げっ歯類の子育ての違い(モルモット、マーラ、ニホンリス)や、アムールヤマネコ、ミーアキャット、アカゲザルにいたるまで、動物たちがさまざまな社会を築いて独自の子育てをおこなっていることをお話しました。後半は、全員で園内を周遊しながら、ニホンリス、アカゲザル、アムールヤマネコの観察をしました。動物園解説員さんの特別ガイド付きで贅沢な観察会となりました。解説を聞いていると、目の前をリスが通り過ぎていきました。リスのお母さん。授乳中なので乳頭が見えます。アカゲザルは母系の群をつくり、毛づくろいで結束力を強めます。2年前に生まれたアムールヤマネコの一匹。さいごに茶室にて、この日出合った動物からどんなことを感じたかなど、感想をシェアする時間を設けました。「動物園でこんなにゆっくりできるとは思っていなかった」「いつもよりじっくり動物を眺めることができて楽しかった」など、とても嬉しい感想をいただきました。動物園は「子どものための施設」であり「動物を見に行く場所」というイメージが強いですが、大人も楽しめる場であってほしいですし、極端に言えば動物を見なくてもくつろげたり満足できる施設であれば良いなと思っています。さらに、利用者自身が動物園を活用する方法を考えたり提案できる自由度の高い施設を目指していくことができれば、動物園の社会教育施設としての意義がもっと高まるのかな、とも思います。井の頭自然文化園は、動物園のほかに彫刻館や資料館、子供向けの遊具などが併設されていて、その名のとおり自然と文化が調和した施設です。大きな木々に囲まれた緑豊かな環境や、詩人・野口雨情が過ごした静けさの漂う茶室は、現代人の日々の疲れや凝り固まった気持ちをほぐしてくれる場所として最適だと考え、今回使わせていただくことになりました。また、暑さが落ち着いてきた頃に第2弾を企画したいと思いますので、お楽しみに!ちなみにこちらの茶室は、どなたでも2,000円で4時間レンタルできますよ!(詳しくは動物園の公式サイトをご確認ください)ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!